エプーリス
歯肉部に限局して発生する腫瘤を総称してエプーリス(epulis)呼びます。
ほとんどのものは炎症や義歯などの機械的刺激が原因の増殖物で腫瘍性のものはわずかです。
上下顎前歯部の歯肉に好発し、小豆位の大きさになると自覚するようになり徐々に増大します。
処置は小さいうちは茎状の部分を容易に歯肉から切除できますが、放置しておくと歯を動揺、傾斜させるため抜歯や歯槽骨切除をしなければならなくなります。
特殊なものは新生児に見られる先天性エプーリス、妊娠3ヶ月頃から発生する妊娠性エプーリスがあります。
妊娠性エプーリスは出産後発育を停止したり、消失したりすることが多いといわれています。
![]() 術前 |
![]() 術後40日 |