歯肉着色の除去
歯肉が黒ずんだり褐色に着色する原因は外因性と内因性のものに分けられます。
外因性のものとしては歯につめたりかぶせたりしてある歯科用金属が歯肉に接触したり混入して着色(メタルタトゥー)するものです。
内因性のものは加齢、喫煙によるもの等があります。
歯肉粘膜基底層にはメラノサイトが存在しその活性力により粘膜へのさまざまな刺激からメラニン色素を生成、沈着することにより細胞を守っているといわれています。
喫煙はメラニン色素沈着の原因の多くを占めます。
また受動喫煙でも影響が現れますので喫煙者の家族の方も注意が必要です。
メラニン色素は粘膜表層から約0.2mm、一方メタルタトゥーは異物巨細胞等が関連するのでそれよりやや深いところに存在します。
CO2レーザは組織の比較的表層に効果を発揮し疼痛もわずかであるため、メラニン色素を除去するための優れた治療法であると考えられます。