予防中心の歯科医療
予防中心の歯科医療では、
- 1. 治療時間
- 2. 治療回数
- 3. 治療時の苦痛
- 4. 治療費
- 5. 生涯で失う歯の数
この5つが全て少なくてすみます。
むし歯や歯周病は、初期に自覚症状が出ないので、ついつい歯科医院を受診するタイミングが遅れがちです。しかし、発見が遅れれば遅れるほど、1~5 が雪だるま式にかさんでいくのです。予防しないと、治療時間も、治療回数も、治療時の痛みも、治療費も、生涯失う歯の数もどんどん増えていきます。
一度削ったら、歯は二度と元に戻りません
むし歯を削ったところには詰めものを入れたりかぶせたりするのですが、歯は元には戻りません。
擦り傷や風邪等免疫力で回復可能なものとは違い、固い歯を削ってしまったら自然に元に戻ることはなく人工物で補わなければなりません。
歯科医院選びは、とても大切です。
見かけ倒しではなく、治療の中身、質が問われます。
治療内容がいいかどうかは、なかなか患者様にはわかりにくいと思いますが信頼関係を築きながら丁寧な治療を続ける歯科医師が多数存在するのも事実です。
予防に本気で取り組んで、一生口腔に関するストレスがない状態をサポートできることが、最も重要な歯科医師の仕事のひとつだと思っています。自然の自分の歯に勝るものはありませんし、口腔の健康が崩れれば、全身にもいい影響はありません。
これからの歯科医師の仕事は、むし歯を作らせないこと。歯周病にさせないことだと思います。
食べ物をよく噛んで、唾液をたくさん出すことで、食べ物の消化を助けるだけでなく、唾液腺から分泌されるホルモンが細胞の劣化を防ぎます。噛むことで、脳や自律神経も適度に活性化して、認知症などを防止しているのです。
ある 調査では、歯を多く失った人のほうが認知症になり易いという統計が出ています。齢をとっても自分の歯がちゃんとそろっている人は、そうでない人よりもかかる医療費が少ないという結果も出ています。
健康を守ることはご自身で考えることです。
もちろん私たちができる限り全力でサポートしますが、「歯科医院へ行く」という行動を起こせるのご自身なのです。
年をとっても、ご自分の歯でごはんを食べられる健康で幸せな未来の基礎を築いていきましよう。