膿瘍

むし歯や歯周病が進行すると歯肉や顔面が腫れることがあります。
これはいわゆる’おでき’と同じで多くの場合細菌感染により歯肉と歯槽骨の間(骨膜下)や筋膜の間(組織の隙間)に膿がたまることです。

膿は短時間で急激に増加し内側から組織を圧迫するため強い痛みを伴います。
歯肉に限局している場合は少し顔がはれる程度ですが
膿瘍が急激に組織の間に侵入すると発熱、摂食障害による脱水、嚥下困難、重症化すると気道が圧迫され呼吸困難となり生命の危険にさえさらされることがあります(衛生状態が改善され抗生物質が発達した現代ではこの状態を引き起こす頻度は減少しています)。

歯肉、顔面に腫脹を自覚したら早急に歯科に受診することをお勧めいたします。

歯肉膿瘍

術前

術後4日

術後4日

腫脹は歯肉だけでなく(歯肉の腫脹が少ないにもかかわらず)顔面に拡大する(顔が腫れている状態)ことがあります(骨膜炎)。
この場合は口腔内からの切開で排膿(膿を出す)することができます。

しかし下顎が腫れ急速に悪化する場合は前述のように気道を圧迫したり膿瘍が体の中心部に拡大する恐れがありますので早急に専門医の受診が必要です。


左下顎骨骨膜炎

左下顎骨骨膜炎(術前)


左下顎骨骨膜炎(口腔内)

左下顎骨骨膜炎(術前口腔内)




術後2日

術後2日

術後2日(口腔内)

術後2日(口腔内)


下の症例は左下顎蜂窩織炎です。
上の症例との違いは腫脹が下顎骨(下顎の骨)下縁よりも下方へ拡がっていることです。
この場合、口腔内では排膿(膿を出す)処置が不可能で
口腔外(顔面)からの切開排膿が必要と診断しました。
そのため入院管理が必要と判断し総合病院口腔外科へ処置を依頼しました。


初診時

初診時

初診時(口腔内)

初診時(口腔内)

写真で分かるように歯肉の腫脹はほとんどありませんが左顎下部に著しい腫脹が認められます。

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