いびき治療
いびきがうるさいと家族の方に指摘され、旅行先で同宿の方に気兼ねするという体験をお持ちの方は多いと思います。
いびきは、特に仰向けに寝ているとき重力によって舌の付け根が落ち込み気道がややふさがった状態のところに無理に空気が通る時の振動音です。
![]() 正常 |
![]() 睡眠時無呼吸症候群 |
いびきの音以上に問題となるのは最近注目されている睡眠時無呼吸症候群です。
症状は、大きないびきをかきそれが突然止まると同時に呼吸も一時的に止まり、大きないびきとともに呼吸が再開する。この状態が一晩中続きます。
呼吸が再開するときには脳は目覚めていて深い睡眠がとれず、熟睡感がなくなります。
睡眠中のことなので本人は気が付きません。
またそのために昼間に強い眠気が起こったり、居眠りをしてしまいます。
そして、疲労感がとれない、体がだるいといった症状があらわれます。
強い眠気のせいで作業中の事故や交通事故を起こすということが問題になっています。
無呼吸の繰り返しにより酸素不足となり心臓や脳に大きな負担をかけることとなり、やがて高血圧、不整脈、狭心症、心筋梗塞、脳卒中を併発することになります。
上気道がふさがる原因で最も多いのは肥満です。
また、あごの骨の小さい人、更年期以降の女性(女性ホルモンは脳の呼吸中枢を刺激します)も注意が必要です。
この症状が疑われる場合は早めに呼吸器科、耳鼻科を受診しましょう。
「睡眠時無呼吸症候群」と診断されれば歯科では、口腔内装置(OA)を使った治療を行います。
一時的ないびきやたまにいびきをかく程度なら問題ありませんが、毎晩いびきかいたり無呼吸になっている場合には注意が必要です。
![]() 口腔内装置 |
![]() OA装着時 |