粘液嚢胞
粘液嚢胞は下唇(したくちびる)、舌先端の裏側によくできる弾性のあるいぼのようなできものです。
原因として多いのは下唇や舌をかんだりしてできた傷が治るときに小唾液腺の出口(口唇を引っ張ってみると小さなぶつぶつした突起があります)をふさいでしまうことです。
舌下部の粘液嚢胞はブランディンヌーン腺と呼ばれる小唾液腺によくできるのでブランディンヌーン嚢胞と呼ばれます。
小唾液腺は出口をふさがれると中に唾液がたまってしまい風船のように膨らんできます、
ある程度膨らむと粘膜が薄くなり破れやすくなります。
破れた時に中にたまっている唾液がでてしまいますのでふくらみはなくなりますが、しばらくするとまた風船のように腫れてくることがよくあります。
繰り返し腫れる場合は摘出したほうが良いと思います。
摘出方法は、嚢胞の範囲をよく確認して薄い皮膜を破らないように少しずつ止血しながら口唇粘膜から剥離し原因となった小唾液腺とともに注意深く摘出します。
この小唾液腺を取り残すと再発する可能性があります。
下唇粘液嚢胞
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![]() 粘液嚢胞 |
![]() 術後25日 |
![]() 術後7ヵ月 |
![]() 術前 |
![]() 術後約2週間 |
舌の粘液嚢胞(ブランディンヌーン嚢胞)
![]() 術前 |
![]() 術後2カ月 |